膝の痛み

どんな膝の痛みですか?

膝の痛み

膝に関する痛みも様々な症状があります。

日常時痛では、曲げると痛い、伸ばすと痛い、体重がかかると痛い、階段の昇降で痛い、正座ができない、向きを変える動作で痛い・・・などがあります。スポーツ時痛では、ジャンプ動作、長く走ると痛い、スポーツの動きで痛いなどがあり、ジャンパーズニー、ランナーズニーなどと傷病名がつくこともあります。

これら全て「膝に関する痛み」ですが、ほとんどの場合、膝に原因はありません。レントゲンの画像診断でも、特に目立ったことはないねぇ、と言われたり、軟骨がすり減っていると言われたり、原因がはっきりしないことが多いのです。そもそも軟骨組織には血管がなく、痛みを感じる受容器はありませんので、軟骨がすり減っても膝の痛みにはならないのです。

脚は大きく分けると股関節・膝関節・足首の三つの関節の連携で動作をつくっています。股関節は臼関節で自由度が高く様々な角度に動くことができます。足関節は足根骨というたくさんの骨が関節しており、体重を支えながらいろいろな動きに対応できるように構成されています。膝関節はこの二つの関節と比べると動く方向も関節構造も単純で本来ならば、最も悪くなりにくい関節と考えられます。でも、「膝の痛み」って多いんですね。ジョイント部分として、これら二関節との連携や筋肉の緊張により痛みが発生していることが殆どなのです。

私自身、小学生の頃からのオスグッドに始まり、大人になってからも半月板の損傷による手術を行うなど、膝の痛みにはずいぶん悩ませられながら付き合ってきました。この仕事を始めて研究をしていくうちにその対処法が分かり、今は通常は痛みを感じず、疲労がたまったときなどに違和感を覚える身体のバロメーターとして役立ってくれています。

当院の整体術

膝の痛み 膝周辺の筋肉

まず、膝のどの部分が痛いのか?膝蓋骨(膝の皿)より上か下か?内側か外側か?裏にも痛みがあるか?また、どの様な動きで痛いのか(曲げる・伸ばす・体重をかけるなど)を確認し、ストレスのかかっている部分の調整を行います。また、股関節や足首の関節の動きを確認して動きの方向を変えたり可動域を広げたりします。

運動時痛の方は、外でジャンプするなど痛みを感じる動きを再現してもらってしっかりと調整がきいているか?強い動きでも痛みを感じないか?などを確認してもらって根本原因の追究とその後の対策を考えていきます。特にスポーツをがんばっている学生さんは自分の限界に挑戦しているので強い負荷をかけています。練習を続けていけるようなケア方法なども探っていきます

膝に痛みを感じる時の多くは、股関節および足首の両関節の動きが悪く結果として膝関節への負担が大きくなっているという場合も多く見受けられます。通常時痛で生活に支障をきたしている方は、動きの原因を探り、原因部分を改善する方法や仕草の改善を見極めて気をつけて頂くことで痛みがずいぶんと緩和されることを感じて頂いています。よほどの状態でない限り、正座ができるようになった!などの大きな動きの変化が見られます。

よく筋肉をつけると痛みがとれるという考えで大腿四頭筋群のトレーニングが推奨されることがありますが、その方法で解決するパターンは一部です。筋肉がないという考えではなく、使われ方が間違っていることが殆どですので、正しい使い方ができるよう普段の何気ない動作を変えていくことが大切です。

原因部分に対する改善方法は様々です。自己整体やマッサージが当てはまる方。ストレッチで大きく変えられる方。お一人お一人のお身体の様子や生活パターンに応じてぴったりと合ったものをご提示できるよう、努めております。

痛みの正体は血液循環の不良

痛みの悪循環

元来、痛みを感じるというのは生きていく上で有用な機能です。身体にとって危険な刺激に対して感覚神経を通じて脳に情報を出すことにより、痛みを回避する行動をとります(オレンジの矢印)。

しかし、不要な痛みもあります。その一つが慢性痛などの不快な痛みの継続です。青い矢印のサイクルで示されるように、痛みの原因がない状態で、悪循環が引き起こされて痛みが継続する場合があるのです。

感覚神経からの情報を受けて運動神経、交感神経ともに興奮をします。そうすると筋肉の緊張が起こり、血管が収縮します。これらはともに血液循環の減少を招きます。血液量が減れば酸素の供給量が減りますので、各細胞は息苦しくなるわけです。そのため、何とか血管を広げて血液の量を増やそうとする働きが起こりますが、これが炎症になっていくわけです。また、炎症反応では、痛みを感じる物質、痛みを増強させる物質が発生しますので、炎症が起こると痛みを感じるようになるのです。

そして、炎症による痛みが元になり、感覚神経を刺激して再び痛みの悪循環がつくられます。これが慢性痛の起こる1つの要素です。

メディカルフリーイラスト図鑑より引用

筋肉は縮んでも伸ばされても緊張する

筋肉の緊張

「痛みの考えかた」南江堂より引用

同じ姿勢を続けていると痛みが増強します。ずっと下を向いていれば首が痛くなりますし、イスに座って長時間デスクワークをしていると腰が痛くなります(aのパターン)。また、同じ動作の繰り返しでも痛みが発生します。重いものを持ったり鍬で作業をしたり、様々な力仕事がこれにあたります(bのパターン)。

簡単にまとめるとこのようになります。

筋緊張

なぜ筋肉が緊張するのか?

筋肉は伸ばされると切れないようにとっさに縮む性質があります。この反応の鍵を握るのが筋肉内にある「筋紡錘」と「ゴルジ腱紡錘」という2つのセンサーです。筋紡錘は筋肉の長さを感知し、ゴルジ腱紡錘は筋肉の張力を感知して脳に知らせます。一定の長さや張力がかかると脳に情報が送られ、すぐさま運動神経を通じて「縮め!」の命令が下ります。これを伸張反射と呼びます。このときに伸ばしている力と縮もうとする力の膠着状態が出来ます。腕相撲でお互いの力が拮抗して動かない状態に似ています。これがずっと続くと痛くなるし、こってくることがイメージできると思います。

伸張反射により筋肉が収縮しようとしているのに短くならないと緊張が高まります。筋紡錘・ゴルジ腱紡錘からの信号が多くなるとこの状態が強くなってしまうのです。

筋紡錘

筋紡錘の図 「痛みの考えかた」南江堂より引用

急性痛にも慢性痛にも効果のある整体術

奉身塾での学びの様子

今までたくさんの療法を学び、たくさんの方のお身体を診させて頂いて、症状に応じた様々な整体を行うことができるようになりました。

急性痛には主に「腱引き」「古武術活法」を用い、慢性痛には「健昴会整体術」「JPR協会の筋膜調整」「ストレッチ法」、パフォーマンスの向上に「奉身塾」の身体調整法を用いるなど、その時のお身体の状態に合わせて最も効果の出る施術を行っておりますそのため、あらゆる症状に効果が出る整体法となっております。(写真は「奉身塾」での学びの様子です)

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